川向正明のリベラルアーツって美味しいの?

テクノロジーの前に、大事なのはリベラルアーツとヒューマニティですよ。

【仕事 work】 IoT見守りペンダントがNHK Eテレ サイエンスZEROで紹介されました。

富山県氷見市久目地区のみなさんが、農林水産省の農村集落活性化支援事業を活用して独自に実施している活動のうち、株式会社SKEEDが開発され、HAPPY PROJECT LLCで導入・運用支援をさせていただいた『IoT見守りペンダント』が、EテレサイエンスZERO~新春スペシャル2017 科学を大胆予測!(2017年1月8日放送、再放送は1月14日・土、昼12:30~)で紹介していただきました。

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番組公式サイトはこちらから。

www.nhk.or.jp

 

しかもIoT元年の一例として!

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2016年から、約1年間、久目地区の1人暮らしのおばあちゃん達に使ってもらってました。なぜか男性はシャイなのか、まだ導入していません。

 

このおばあちゃんの嬉しそうな笑顔。ほんとに仕込んでませんからね。

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日本は、すでに人口減少時代に突入してますし、さらなる超高齢化社会に入っていきます。見守る人も少なくなるし、さらに高齢化も進みます。

地方の中山間地やへき地などからの人口流出も止まりません。

 

自治体が連携して行政サービスを効率化したり、コンパクトシティ化にして都市部に老人に移住してもらって効率よく見守りができれば、それに越したことはありません。

しかし、生まれ育った土地を離れて、子供たちの町に来たけれど、かえってなじめずにつらい思いをされる方がいらっしゃるのもまた事実です。

田舎の山奥であろうが、自分がなじんだところを終の棲家にしていく気持ちは、当人や家族にしか分からないことだと思いますし、何が正解か誰にも決められないと思うんですね。

 

じゃ、残っているひとたちをどうやって見守るか。

この『IoTペンダント』がその答えのひとつになると思うんです。

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株式会社SKEEDさんが開発。 もともとP2Pネットワークに強みがあるので、技術力は確かです。

 

もちろん、IoTやICTって道具なので、これで完結させるつもりはありませんし、これで完璧とは思っていません。

最後は、やはり人の見守りに帰結します。

ですが、田舎の広範囲に見守る人が点在してたら、民生委員やソーシャルワーカーさんたちが見守りに回るだけで終わってしまいます。

少なくとも、朝、起きたときに、あのおばあちゃん、おじいちゃん、今日も元気に活動してるね。って分かるだけで、すごいサポートになると思うんです。

あと、見守られるおばあちゃんたちにも、精神的な安心感があったというコメントがありました。

 

TVで紹介された方は、7年前にご主人を亡くされてずっと孤独感で寂しい思いをしてたそうです。でも、このペンダントをもってからは、誰かが見守ってくれてるんだという気持ちになったら、とっても安心感がでて、元気になってきたとおっしゃってました。

 

この『IoT見守りペンダント』では、1、活動、2、温度、3、湿度が分かるようになっています。

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この画面の下に湿度がでてきます。(ここでは省略)

 

まずは見守る人やコミュニティを中心にして制度設計していけば、技術を使うことが目的にならないと思います。

 

今回久目地区で約1年に渡り実証実験を行って、大きなトラブルもなく稼働できたので、来年度からは、民間のサービスとして移行できればと考えています。

田舎の中山間地は携帯電話が通らないとこもまだまだあります。そういう電波の不感地帯の解消のために、全国にケーブルテレビ網を敷設したと思います。

 

見守りが必要なひとのところには、たいていケーブルテレビがあるので、そのインターネット回線を活用して、見守りが可能となります。

新たなインフラを構築する必要がなく、既存の施設を活用し、比較的ローコストでサービス開始ができます。 仮にケーブルテレビのサービスとして展開することができるなら、新たな社会貢献事業の柱になりえるのです。

 

このサービスを通じて少しでも社会の役に立てればとても嬉しく思います。

 

このシステムは、ITMediaエンタープライズ、ビジネス+IT、日本テレビ会議のミカタで紹介されましたので、そちらも併せてごらんください。

 

ITメディアエンタープライズ

www.itmedia.co.jp

 

ビジネス+IT

www.sbbit.jp

 

日本テレビ 会議のミカタ

www.news24.jp

 

お問合せは、 masa [at] happy-project.jp までお気軽にどうぞ。

ハッピープロジェクト合同会社 川向正明

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